1月23日(火)霧のち晴れ
6:30。朝食は過橋米線。離れで科挙の勉強をしている青年のところに持っていくために熱い油をスープの上に張って、麺が冷めないようにした雲南省の名物料理。おいしいが朝食には量が多い。リー・ミンが起きてこない。昨日、寒いところを車の中で待っていたので、体調を崩したらしい。しかし、出発の7:30までには下りてきて元気な顔を見せた。
今日は僕だけ別行動だった。元陽には両替する銀行がない。ホテルで両替しようと思っていたのが浅はかっだった。ホテルには両替するシステムがなく、カードを読み取る機械はずっと壊れたままだと言う。隣の隣の町・个旧の中国銀行まで、州役所の王新さんとドライブした。个旧は錫の精錬工場があり、錫工芸で知られた都市。人口は30万人。元陽からは時速110キロでとばして2時間半。昆明からの高速道路の終点にあたる。
両替して、雲南省の地図とハニ族を紹介した本を買って、昼食をとって戻った。もちろん帰りも時速110キロで2時間半。飛ばしに飛ばして戻った。
民族村の近くのリー・ミンの撮影現場に急行する。个旧は晴天で熱いくらいだったけれど、元陽の棚田は相変わらず、濃い雲に覆われている。デザイナーのMが撮影ディレクターとして棚田のあぜ道に立って、雲の動きをよんでいた。なんとコーディネーター兼通訳のNさんがレフ板を持ってリー・ミンに光をあてている。カメラをのぞきっぱなしのHさんは、僕が近づくと「りんむーさんのいない間に棚田に落ちました」と言って濡れたジーンズのすそを見せた。笑っていると、Mの「もう2分で明かりが来ます」という声がかかった。全員に緊張が走る。民族衣装の上のジャンパーを脱ぎポーズをとるリー・ミン。風の向きが逆になり雲が流れて棚田が現れた。Hさんがシャッターを押す。
この時期の天候はいつもこんな状態らしい。風の具合によって背後の雲が動き、棚田が見えたり消えたりする。後で監督に聞いたら、棚田に水が張られているこの時期が一番きれいだが、棚田から水蒸気が発生し朝から晴れている日は少ないのだと言う。同じ時期に撮られた映画の中の元陽はいつもいい天気だった。だから、晴れが多いのかと思っていた。映画撮影時は、待ちが多くてたいへんだったらしい。
何とか数カット撮ってホテルに戻り、夕食後、Hさん、M、Nさんと夜の元陽を散策した。
あんなに賑わっていたアミン写真館のあった通りもひっそりとしていたが、薄暗い中にもオレンジなどの果物を山ほど置いた屋台が並んでいた。おそらくこのあたりに一軒だろうとおもうスナックがあってそこに入ると、中は海の家風である。個室に分かれていたが、隣の部屋が板と板の隙間から見えていた。若者のカラオケの歌が聞こえている。コーヒーとひまわりの種を若い女性が運んできた。コーヒーをすすりながら、Mがポツリと言った。「ここ(元陽)って、危険な香りが全然しないね」。
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コメント
こんばんわ!
元陽にとても強い思い入れを持っている人間です。
この映画の存在は知っていたのですが、日本に入ってこないことをとても残念に思っていました。
今回公開にこぎつけたということで、大変な苦労があったかと思います。素敵な映像を届けてくださってありがとうございます!!
金曜の封切が楽しみです。^^
投稿: qian he | 2007年6月13日 (水) 01時58分